自己満足ワールド

その名の通り、自己満足なブログです。

暇だからガンダムの話書いた2

暇だったので書きました

前の続きです

前のやつ

 

himagine2106.hatenadiary.jp

 

補足説明になりますが、ガンダムVSシリーズとは言っても特定のタイトルを指しているわけではなく、本小説オリジナルで展開しているシリーズとなります。

イメージ的には無印エクバが稼働してから20年目を記念して出された作品と言った感じで、まだVSシリーズに出ていない機体も出す予定マンマンです。

システム面での変更点・追加点も存在しているので、そういった部分は作品内で適当に書いていこうと思っているので適当に読んで下さい。

もっとも、これが続くかどうかはアレなんですけどね。そもそも前に書いた奴も一年以上前だし。

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固定を組みませんか。たったそれだけの言葉ではあるが、俺に与えた衝撃は大きかった。

「は?」

一瞬、何を言われているのかわからず、思わずフリーズしてしまう。

――状況を整理しよう。

俺はいつものようにゲーセンに来て、シャッフルをして、調子よく10連勝した。

気付いたら後ろに居た人間に固定を組んで欲しいと言われた。

なるほど、この事実だけを見るならば、有り得ない話ではない。

固定をしたかったガンダム勢が、連勝を重ねて強そうに見えた俺に声をかけた。

ゲーセンで見ず知らずの人間を同じゲームに誘う……SNSで知り合い、そこから固定を組むといった最近の流れとは違うが、オンライン対戦が実装される前までは見た事のある光景ではある。

ならば何故俺は混乱しているのだろうか。

それは、固定を提案してきた相手が、とてつもない美少女としか形容出来なかったからだ。

まず間違いなくゲームセンターのような場所では見ないタイプの人間であろう。

人形のような、という表現が似合う顔面のパーツに、ともすればホラー映画の登場人物と揶揄されそうな長い黒髪。服装そのものは地味と言ってもいいが、本人の容姿が優れているのでぶっちゃけ気にならない。

もしかして、音ゲー界隈に多数存在すると言われる『オタサーの姫』と呼ばれるような女性なのだろうか?しかし、そういった女性はもっとキャピキャピというか、オタク受けしそうな格好をしそうなものだが。髪型とかも。
いや、地味っぽい格好はオタクに歩み寄る為の擬態なのかもしれない。なるほど、奥が深い。

「あの……いいですか?」

混乱の中、一人思考の海に潜っていた俺に向かって、彼女は不安そうに声をかける。

「あ、ああ、いいですよ、やりましょうコストはどうします?」

思わず了承した上に反射的にコストの提案までしてしまった。やる気勢かよ。

「ありがとうございます! それじゃあ失礼して――」

ぱっと笑顔を花開かせて、彼女は意気揚々と空いている隣の席に座る。

 

いざゲームをするという段階になれば後は馴れたものだ。カードはそのままシャッフルの時使っている物――銅プレカードを刺して、クレジットを投入する。

固定モードを選択した所で、隣の筐体に目をやる。

謎のガンダム勢美少女が刺したカードはこちらの使っているシャッフル用カードと同じくらいのものだった。勝率は見えない設定である。

そこで初めて彼女のパーソナルデータを一つ知る。

(プレイヤーネームは……『ハンマー・カーン』と来たか。 ガンダムの登場人物の名前のパロディ、一般的ではあるけどセンスは正直無いな……)

こちらの視線に気付いたのか、彼女は恥ずかしそうに笑った。

「あはは……何も名前を思いつかなくて、適当な名前をつけちゃいました」

「ああ、PNなんて適当でいいですよね、はい」

適当に返しつつ、彼女とチームを組む。

「コストは合わせますので、何でもどうぞ」

レディーファーストというわけではないが、俺は先に彼女に機体選択をしてもらうことにする。

俺は別に一つの機体しか使えない職人プレイヤーというわけではないので、ある程度は融通が効くのだ。

「それじゃあ……」

そう言って彼女が選んだ機体は――

「ザンスパイン、ですね。 わかりました」

「はい。好きなんです」

ザンスパイン。いわゆるGジェネオリジナル機体である。

V2と同じくミノフスキー・ドライブを搭載しており、機動力に優れた機体だ。

最高コストである3000コストであり、一言で言えば高機動射撃寄り万能機と言った所だろうか。ビーム・ストリングスやティンクル・ビットと言った搦め手、ファンネル武装を持っている。

もちろん光の翼武装として再現されており、ビーム・ファンと組み合わせて近距離でも相手に圧を掛ける事が可能だ。

耐久値が低めに設定されているがポテンシャルの高い機体に仕上がっている。

しかし、この機体が好きという辺り、なかなか食えない女性だと言わざるをえない。

 

さて、相方が3000コストを選んだ以上、こちらは低コストを選ぶべきだろう。

俺が選んだ機体は――

「では、ギャプランで」

――コスト2000のティターンズ製可変機、ギャプランだった。

武装構成そのものは良く言えばシンプル、悪く言えば貧相だった。

そもそも元々持っている武装ビームライフルビームサーベルだけなのだから。

しかし、そこは開発も頭を捻ったのか攻撃のバリエーションそのものは豊富であり、突撃アシスト、ゲロビアシスト、BR連射アシストなどを絡めたアメキャンに、素の機動力も高く、変形中も高機動であり、誘導切り付きの急速変形解除なども相まって、ガブスレイよりもさらに手堅い機体にデザインされている。

機動力の高い3020という至極真っ当な組み合わせで、俺たちはオンラインの海へと潜るのだった。

 

 

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 眠れないので書きました。たぶん続きます。