スマブラSPの競技シーン、マジで面白いので見て欲しい。
俺と一緒に10/7と10/8に行われる日本最大クラスのオフライン大会、篝火#11を見て盛り上がろう!
このブログで言う「スマブラの競技シーン」とは基本的に「日本のスマブラSPでの競技シーン」のこと。
SPというタイトルに限らず、スマブラというゲームで遊んだ人間は非常に多いだろう。
もちろん自分で遊ぶのが最高に面白いゲームではあるけれど、誰かが遊んでいるのを見るのも最高のゲームだと思う。
スマブラの競技シーンの良いところとして
・若者が強い
・1強というようなキャラが居ない
・誰が優勝するか読めない
・日本は特にレベルが高い
というのがある。
2023年現在、日本最強と言われているプレイヤーは競技シーンにおける最年少と言っても良い2006年生まれのプレイヤーである、あcola。
日本に限らず海外でも若者が強く、現在世界最強と言われているSparg0というメキシコのプレイヤーは2005年生まれであり、16~18歳辺りの神童と呼ばれる若き強豪が世界中に存在する。
有名なザクレイやMkLeoもかつて神童と呼ばれていた。
おじが強いと言われがちな格ゲーとの対比的な部分であり、若者が強いゲームは常に新しいプレイヤーが入っているということなので界隈が盛り上がっていることがわかる。
キャラクターのバランスがよく、本当に色々なキャラがトーナメントで活躍するのも特徴であり、後述する優勝するのが誰か読めないことにもこれが繋がっている。
バランスが良いと言っても比較的に弱いとされているキャラは居るし、そういう弱いキャラクターはぶっ壊しキャラであることが多いので大会の終盤に出てくると大いに盛り上がる。キングクルールとか。
自分の好きなゲームのキャラクターを使っているプレイヤーを注目するのもオススメ。
先程書いたように圧倒的な最強プレイヤーは居るが、その最強プレイヤーが負けるような強豪も多く、優勝候補と呼ばれるプレイヤーが早々に敗者側に落ちて敗者側が地獄絵図になるのもよくあること。
あcolaやSparg0もその例にもれず、TOP8に残らず敗退することも珍しくはない。
その大会で活躍する台風の目のようなプレイヤーが現れることも多く、これまで無名だったプレイヤーが突如として最強になったり、古くからのプレイヤーが過去の全盛期を思い出させるような大活躍をすることもあるのもスマブラの競技シーンの魅力。
そして何よりも大会のレベルが高く見応えがあるのが日本のスマブラ競技シーンの魅力。最上位だけ強いわけではなく、最上位勢がワンチャン負けるレベルの上位勢がゴロゴロ居るのが日本のスマブラ。そのこともあって大型大会は結果が荒れがちでアップセット、番狂わせがおこりがち。
個人的な見解ではあるが、仮に日本勢VS海外勢で10on10のチーム戦をやった場合、勝つのは日本勢だろうと言えるほど日本はレベルが高い。
ちなみに筆者はいわゆるザクレイキッズ。
なのでザクレイのするスマブラが大好きだし、とりあえずみんなザクレイの大会での活躍を見るべきだと思っている。
大会における基本的な知識とか用語とか
ぶっちゃけここは読み飛ばして貰って構わない。何も知らなくても見てるだけで面白いので……
大会動画を見る上で抑えるべきと思う事を適当に書いていく。
所詮筆者も大会は見る専であって参加したことはないので細かい間違いとかはご容赦いただきたい。
大会のルール
アイテム、チャージ切り札無しのダブルエリミネーション(ダブルイリミネーション)方式のBO3、もしくはBO5が一般的。
タイムアップした場合はストックの多い方が勝ちとなる。両方ストックが同じなら%が低い方の勝利。
BO3とはベストオブスリーのことであり、先に2回勝った方が勝ちとなる。
BO5の場合は3本先取となり、大型大会の決勝は基本的にBO5となっている。
負けた側がステージを選ぶというルールから、1本目を取ることが特に重要とされている。
BO5などでお互いに2本取っている状況はフルセットと言われている。
先に2本取られた側が3連勝して逆転する事はリバース3-0と言われる。
ダブルエリミネーション(ダブルイリミネーション)方式とは、勝者側と敗者側に分かれてトーナメントが進んでいく形式のこと。
勝者側決勝をWF(ウィナーズファイナル)、敗者側決勝をLF(ルーザーズファイナル)と呼ぶ。
WFで勝ったプレイヤーとLFで勝ったプレイヤーが最終的に戦うのが
GF(グランドファイナル)である。
GFでは、WFを勝ち上がったプレイヤーが勝った場合はそのまま優勝。
LFを勝ち上がったプレイヤーが勝った場合はGFリセットとなり、もう一度BO3、もしくはBO5を行う。
プレイヤー名の前にアルファベットや数字がある
例として、
GW|ザクレイ、DFM|ザクレイ、R2G|かめめ
など。名前の前にあるのは所属するチーム名を表している。
このようなプレイヤーは基本的にプロと考えて良い。
時期によって無所属だったり所属するチームが変わっていたりする。
数年前は無所属の強豪プレイヤーも多かったが、最近では大会で優勝するクラスのプレイヤーは大抵プロチームに所属している。
ポップオフ
プレイヤーが勝った時に取る印象的なリアクション。たぶんスマブラの競技シーンでしか使われていない単語。
椅子から飛び上がる、静かにガッツポーズを取るなど選手によって違いはあるが、普段冷静なプレイをしているプレイヤーが熱くなってポップオフをする場面は大会でしか見られない熱い瞬間。
実際に大会の動画を見る
百聞は一見にしかずということで、俺がスマブラの競技シーンを見る切っ掛けになった動画を貼ることとする。
40分近くある長い試合ではあるが、展開が目まぐるしく変わるので見てて退屈はしないと思う。
この動画に出てくるザクレイとしゅーとんはどちらもSPの発売当初から今に至るまで競技シーンの最上位を走り続けているプレイヤーであり、その強さ故に数々の大会で優勝争いをしている。
ウメブラSP5においてはWFをフルセット、GFでフルセット、GFリセットでフルセットと特に実力伯仲での試合を繰り広げている。
スマブラSPの競技シーンを語る上でかかせないプレイヤー達であり、大げさではあるが、彼らの戦いは聖戦と言われることもある。
競技シーンを楽しむ上ではプレイヤー同士のそういった因縁や関係性を知るのも面白いと思う。
オススメの大会動画
俺が見て面白いと思った試合を羅列していく。
これを全部見ていると膨大な時間がかかるし、軽い解説を後で書いてはいるが、そちらでは勝敗の結果も書いているのでネタバレがイヤな人は解説を読まずにそのまま動画を開いて見て欲しい。
篝火#10 ザクレイVSへろー
この二人は過去の篝火で対戦したことがあり、その時もザクレイが勝利している。
文脈として、WFには現在日本最強であるあcolaが勝ち進んでいる。
これまでザクレイとあcolaの対決は実現しておらず、前回大会では惜しくもザクレイがあしもに破れてしまい、あcolaに辿り着く前に敗退してしまった。しかしこの戦いにザクレイが勝てば、ついに最強VS最強が実現する。
海外から多数の強豪プレイヤーが来日したこともあり、過去最高クラスに盛り上がった篝火#10。勝者側決勝でザクレイとあcolaが戦うかどうかが決まる極めて重要な1戦。
ザクレイは自分の有利な状況を維持する力、へろーは読みの鋭さなど、この試合は二人のそれぞれの強みが存分に出た試合であり、特に5本目の試合は一時たりとも目が離せない。ラストストック同士、2度の撃墜演出を乗り越えてへろーを打倒し、あcolaの待つWFへと進むこととなった。
最初に紹介するのはウメブラSP5のGFかこの試合かで悩んだレベルの名試合。
九龍#5 しゅーとんVSミーヤー
九州の大型大会、九龍の3連覇を狙う神童ミーヤーVS九州の王しゅーとんの対決。
誰がこの連覇中の神童ミーヤーを止めるのか……というほど圧倒的な強さを誇るミーヤーを相手にリセットし、フルセットの激闘を経て九州の王に返り咲くしゅーとんという構図が熱い。
九龍という大会は実況も観客も日本の大会では他に類を見ないほどの盛り上がりを見せており、今回は遠征してきた海外勢の参加などもあり歴代一盛り上がった大会と言って良いだろう。
この凄まじい盛り上がりを見せる九龍特有の空気が好き。
篝火#4 がくとVSしゅーとん
ルーザーズで行われた試合ということもあり、負ければどちらかが敗退するということもあって、GFのような勝てば優勝という状況ではないが魂のぶつかり合うような試合を見せている。
がくとが飛び上がるポップオフが非常に印象的。
JAPAN24 かめめVSツバキ
こちらもルーザーズで行われた試合。
かめめというプレイヤーは前作から活躍している古株ではあるが、ツバキというプレイヤーはこの大会で特に活躍し、いくつものフルセットを勝ち抜いた若き強豪。
メインキャラクターであるソラを破られたかめめが、サブキャラのシークで流れを変え、最後は魂の乗った元メインキャラクターであるロックマン、それも最後はこれまで何度も決めてきたコンボであるメタルブレード落としからのロックアッパーのコンボを決めて勝つという、アニメや漫画のような劇的な勝利をした名試合。
篝火#8 あばだんごVSしゅーとん
前作から活躍しているものの、持ちキャラがナーフされがちで最近は結果を残せずにいたあばだんごがメインキャラにメタナイトを据えて挑んだのが篝火8。
ミーヤーという神童に破れたもののルーザーズを勝ち上がり、
かめめ、ヨシドラ、プロトバナム、KENと言った誰が優勝してもおかしくないような強豪達を乗り越え、GFに挑む最後の壁として立ちふさがったしゅーとんとの試合。
あばだんごはこの後のGFでミーヤーにリベンジを果たせず惜しくも敗れるのだが、この大会の主役は間違いなくあばだんごだったと言えるだろう。
第29回スマバトSP あcolaVSミーヤー
両方とも同じ時期に頭角を現しはじめた神童同士の対決。
この二人は同じチームに所属していたという過去もあり仲が良く、色々な大会で優勝を争う事となる。この二人の対決は新時代のザクレイしゅーとんと言えるだろう。
九龍#7 かめめVSあしも
とにかく音割れが凄い。
だがそれも納得出来るほど一進一退の攻防が繰り広げられる名試合。
特に最終戦のラストストック、お互いに100%を超えて撃墜勝負になった時のヒリつきがたまらない。もはや何を言ってるか聞き取ることが不可能な実況の熱も相まって最高に熱い戦いになっている。
マエスマTOP#14 りぜあすVSスノー
GFでもないのに合計30分という長時間の試合。
最終戦を除いてどの試合もタイムアップが見えるようなジリジリとした戦いが楽しめる。
特にりぜあすというプレイヤーが他のプレイヤーには見られない、異様とも言えるプレイスタイルであり、フルセットでは彼が立ち回りをガラっと変えたことによってこれまでのジリジリとした戦いから一気にゲームスピードが変わり、あっという間に決着がついている。
おわりに
というわけで見て欲しいと思った名試合を貼り続けてきた。
今回紹介したものは過去の大会での結果なので、どちらが勝つかは知ろうと思えば知ることが出来るものだ。
でもやはり物事は先がわからない方が面白いと思う。
俺がよくTwitterのTLで発狂しながら「◯◯最強!!」と呟いているのはそれが一番面白いからだ。
ぜひ次の篝火#11で俺が感じたような面白さや興奮を感じてもらいたい。